2009年度の報恩講

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第1日 2009年10月2日 丸田善明館長

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岩手真宗会館

丸田善明館長

第2日 2009年10月3日 山内小夜子氏

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本山・解放運動推進本部

山内小夜子氏

兵士も武器も用としない世界をもとめて

                  山内小夜子

 初めて訪問した外国の町ということもあってか、中国・南京市には特別の思いがある。
 宗門の近代史をたどる史料を見る中で、目に飛び込んできた「大谷派上海別院」や「南京布教所」の名称。「今、どうなっているのだろう?」という好奇心に動かされて訪問した南京は戦争の傷跡深い街でした。
 篠懸け(プラタナス)の並木の深い緑に包まれたこの町は、かつては金陵と呼ばれ、中国の長い歴史の中でも、何度も歴史の中心舞台となった古都である。日本とのかかわりで言えば、一九三七年の南京事件がそうであろう。
 その南京事件から六十年目の夏、八六歳の老人と南京市を訪問した。身体が自由なうちに、青春の一時期を過ごしたその地に出向き、その時に行った行為について、自分なりに整理したいというのが老人の旅行の目的であった。南京市内外の戦跡をまわり当時の面影をたずねた翌日、その老人を囲む会合がもたれ、中国の教員、青年たちなど数人が集まった。
 老人は、今回の旅の目的とかつての戦争で自分が行った罪業を語っていたが、次第に声がふるえ、ついには慟哭となり、腰を落として、机にうつぶせになってしまった。その時、思わぬことが起こった。泣き崩れた日本の老人のもとへ、中国の若い青年たちがかけより、背中に手をやりさすりながら、語りかけ抱き起こした。日本の老人と中国の若者のこの風景は、私にとって忘れられないものとなった。
 南京は、先の戦争中の記憶を、町の全体の記憶として世代を超えてつないでいる町である。その青年たちも、遺族の一人であったり、親族に被害者を持つ人たちである。なのに、その被害を与えた直接の当事者に対し、どうして手をさしのべ得るのかと驚きの気持ちが湧き出てきた。
 どうも、私は中国人の歴史認識を誤解していたようだ。日本では「反日感情」という言葉でしか伝えられない、中国人の歴史観にふれた思いがした。思えば、前日の戦跡めぐりも、そこで暮らす文字通り「群萌」とも言うべき普通の庶民の親切に支えられて実現したものだった。戦争の教訓から、日本という国の動向に厳しい目は向けるが、自分の目の前に一人の人間がいて、悲しんだり苦しんだりする姿をしていれば、何のてらいもなく手をさしのべ得るのである。この人たちは普通の庶民であったが、目の前の人を大事にするということを当たり前とするようなその心根は、国家とか民族の枠をあっさり超えるものではないのかと感じた。
 南京という町の歴史を振り返れば、他の中国の町と同様、列強の侵略と権力争奪の内乱、人為的な災害に翻弄され続けてきた。しかし、その苦難の歴史から中国の庶民は確実に何事かを学んでいるということを実感する。一人の人を大切にするという中国の庶民の心根に甘えることなく、過去の日本の侵略の事実を誠実に直視することが必要であるのと同時に、中国の庶民のこうした心情に、信頼と尊敬をおくことがより大切なのではないかと考えさせられた。
 さらに、国策にあらがえず、生活を置いて戦争に動員され、そこで起こしてしまった「罪業」を語る老人の姿に、一人称で戦争を語ること、自身の「罪悪」とその「責任」を担うことの意味について教えられた思いがしている。

第3日 2009年10月4日 太田宣承氏

真宗大谷派碧祥寺・副住職 
特養光寿苑・副苑長

太田宣承氏

『沢内・<いのち>の大地』

太田宣承

 『死』を特別視あるいはタブー視してきた日本社会。まさに、陰となる部分にフタをしてきた習慣が、誰にでも100%あたり前に訪れる死をも汚らわしい縁起の悪い存在としてどこか別次元に追いやってきたのだろう。
 人はいのち終わるとき、伝えたいメッセージを必ず持っている。まさにそれは、自身の存在価値を確認する作法であり、また、残る者へのこころの伝承たる作法である。いのちの伝承は、看取りで伝わり看96BC8FCC96A290DD92E81.png取りに始まる。

【現在没頭していること】
★西和賀ふくし友の会
《主な事業》子供による寺子屋事業【しゃべり場等】
★湯田沢内若者による地域を考える会
《主な事業》町の活性化事業への参画、つながりの場
★西和賀まちづくり基本条例を開く会
《主な事業》まちづくり講演会や住民とのしゃべり場等開催

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2日


13:00   開講行事   真宗宗歌&挨拶/委員長
     勤  行   『正信偈』(草四句目下げ)和讃「弥陀成仏」

13:45   提  言   戦い無き世界を求めて/
            宗教者9条フォーラムいわて・丸田事務局長

15:30  座 談 会

16:00   恩 徳 讃   挨拶&恩徳讃&記念撮影

17:30   レセプション  会場・真宗会館講堂

3日


09:00  帰 郷 式  主観者による

09:45  音楽法要  コール・ヴューハの皆さん

10:45  講  話  人兵士も兵器も用としない世界を求めて / 山内小夜子氏

12:00  お  斎

13:00  講 話  │午前に引き続き講話 │

16:00  恩 徳 讃   挨拶&恩徳讃&記念撮影

18:30  宗教
     シンポジウム  テーマ「南京へ、そして南京から」

4日


09:30  真宗宗歌  真宗宗歌&挨拶/委員長                   
     勤  行  『正信偈』(草四句目下げ)和讃「弥陀大悲」

10:15  講  話  沢内・〈いのち〉の大地 / 太田宣承氏

12:00  終講行事   挨拶/館長 &恩徳讃

13:00  お 浚 え  同朋奉讃式・「南無阿弥陀佛をとなうれば」

14:00  反 省 会   報恩講委員会・賛助員による

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「南京へ、そして南京から」

10月3日(金)18:30~21:00
会場:岩手真宗会館・講堂

現代宗教研究所では、毎月「現代社会と人間を考えるフォーラム」を実施していますが、報恩講期間中、「南京へ、そして南京から」というテーマで座談会を開催します。ご参加下さい。

関連リンクLinkIcon

帰敬式を受式しましょう

日時  10月3日(土)
    午前9時より
会場  岩手真宗会館・講堂
礼金  11,000円(大谷派より法名と記念品が贈られます)
締切  9月20日までにお電話でお申し込み下さい。

 帰敬式というのは、「仏教徒」になる儀式です。
 今まで、あいまいのままに生きてきた自分を見つめ、仏法を人生の〈より処〉として生きようとする、その始まりとなる儀式です。

 式の中心である〈おかみそり〉は、会館主管者である大谷派仙台教務所長によって執り行われます。どなたでも受式出来ますので、お申し込み下さい